おくりびと
お弁当ブログで詳細を書かせていただきましたが、しばらくお休みしていたこのブログも、おかげさまで再開させていただくことになりました。
ご心配をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
これからはこのブログを大切に守りながら、私の日々の想いを綴り続けていきたいと思っています。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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今日は有給をいただいていたので、映画を観てきました。
(レディースデーなので、千円で観られました)
観てきた作品は、今大ヒット中の「おくりびと」です。
(↑クリックすると、公式サイトにジャンプします。音が流れますので、ご注意ください)
所属していたオーケストラが突然解散し、職を失った主人公。
故郷の山形に妻を連れて戻った彼が、ひょんなことから遺体を棺に納める「納棺師」の仕事に出会う・・・というストーリーです。
公式サイトをあらかじめ見ていたので、だいたい予想はついていたのですが・・・
私、劇場で大号泣してしまいました。
私は実際に納棺に立ち会ったことがあるので、そのときの場面を思い出してしまったからかもしれません。
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納棺のシーンを見ながら、私は10年前に祖父が亡くなったときのことを、思い出していました。
あの日の早朝、家中に電話のベルが鳴り響きました。
私が電話に出たのですが、それは祖父が入院していた国立病院からでした。
「おじいちゃんの具合があまりよくないので、すぐにいらしていただけますか?」という看護師さんの声に
「おじいちゃんが大変だから、起きてー!!」と、家中に聞こえるように叫んだ私。
父も叔母もすぐに飛び起きてきて、あっという間に身支度を済ませました。
「私も行く」と父に言ったのですが、「お前は仕事に行きなさい、何かあればすぐ会社に連絡するから」と言い残し、車を飛ばしていきました。
落ち着かない気持ちでとりあえず会社に行きましたが、朝9時前。
会社に、父から電話が来ました。
「おじいちゃん、亡くなったから。これから、家に連れて帰るから」
涙がぼろぼろこぼれて仕事どころではない状態の私に、上司が
「すぐに支度して、帰りなさい。
hinataさんがそんな状態で、どうするんだ。お父さんをちゃんと支えてあげなさい」
と言ってくださいました。
その後私は車を運転して家に戻ったはず・・・なのですが、よく覚えていません。
気づいたら家に着いていて、ひとり父たちの到着を待っていました。
辛い辛い闘病生活を終えた祖父が、父たちとともに家にやっと帰ってきました。
まだ少し温もりのあった祖父の頬は、どんどん体温を奪われて冷たくなっていきます。
もう、おじいちゃんは亡くなっている。
それはわかっているのに、私は数分おきに頬に触れ「おじいちゃん、なんで冷たいの・・・」と、また涙を流すのでした。
私の家はちょっと複雑で、祖父も気性の荒い人だったため、常に諍いが絶えませんでした。
いつも何かにつけて怒鳴っている祖父のことを、私は少々疎ましくも思っていました。
でも祖父は、幼かった頃の私を、それはそれはかわいがってくれました。
どんな事情があったにせよ、祖父が私を愛してくれたということは、紛れもない事実です。
その祖父がもういない、ということを、私はたぶんすぐには受け止められなかったのだと思います。
当時のことは断片的にしか覚えていないのですが、納棺の時のことはよく覚えています。
手際よく祖父に着物を着せ、顔をきれいにしている葬儀屋さんの所作に、ただただ「すごいなぁ・・・」と思っていました。
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「納棺師」という仕事は、やはり特殊で、誰でもできる仕事ではないと思います。
心無いことを言う人もいるだろうし(劇中でそのようなセリフがあり、妙にリアルに思えてしまいました)偏見を持っている方もいるかもしれません。
でも「おくりびと」を観て、私は思いました。
ひとの最期を心から敬い、最高に美しく見送る納棺師とは、なんてすばらしいお仕事なのだろう、と。
主人公役の元木雅弘さんと、社長役の山﨑努さんの納棺師として働くシーンが、もう本当に美しいです。
プロの指導のもとで相当訓練を積まれたのだなということが、素人目にもよくわかります。
日本の、ひとを「おくる」スタイルって、なんて厳粛で美しいんだろう。あらためてそう感じました。
そして、主人公のお父さん役の峰岸徹さん。
ラストシーンを観て、あぁ・・・と、胸が締め付けられる思いがしました。
心から、ご冥福をお祈りするばかりです。
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”人は生まれるとき、泣きながら生まれてきます。
そのとき、その人をこの世に迎え入れる周りの人たちは皆、笑っています。
人が死ぬとき、周りの人たちは泣きます。
でも自分自身は「あぁ、いい人生だったなぁ。みんな、ありがとう」と、笑顔で終えたい。”
そのような話を、ある尊敬する方がしてくださったことを思い出しました。
誰もが、おくりびと、そしておくられびと。
私も遠い将来「おくられる」とき、周りの人が泣いてくれるような人間になろう・・・
と、思いました。
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まだまだ心に残ったたくさんのシーンを、書き綴りたい衝動に駆られていますが・・・
ネタバレになってしまうお話は書きたくないし、今こうして書いているだけで、映画を思い出してまた泣いてしまいそうなので、今日はこのへんにしておきます。
もしまだご覧になっていない方に、ぜひともおすすめしたいです。
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